・研究に参加して無作為化された682人の患者のうち、447人(65.5%)が男性で245人(34.5%)が女性であり、平均(SD)年齢は57.67(12.94)歳であった。解析した666人の患者のなかで、全体のVTE頻度は2.1%であった。VTE頻度はIPCのみ群で統計学的に優位に高く、IPCとLMWヘパリンナトリウム群は低かった(3.6%;95% CI、2.05%〜6.14% vs 0.6%;95% CI、0.17%〜2.18%;P= .008)。VTEとなった14人(2.1%)のなかで、13人は無症状で深部静脈血栓症の診断で、1人は症候性の肺血栓塞栓症の診断であった。出血合併症の全体の頻度は5.1%であった。出血合併症の頻度はIPCとLMWヘパリンナトリウム群で優位に高く、IPCのみ群では低かった(9.1% vs 1.2%;P< .001)。VTEに関連した死亡の症例はなかった。